書評: 4月 2009

2009年4月29日水曜日

英語をやっていて、本当によかった。―吉越流ビジネスマンのための英語塾 (WAC BUNKO) (新書) 吉越 浩一郎 (著)

吉越 浩一郎氏の本はこれで、「残業ゼロの仕事術」「残業ゼロの人生力」「ムダな仕事はもうやめよう」に続き4冊目だと思うが、読みやすいので、全て本屋で立ち読みしたため、手元には一冊も残っていない。
この本を読んだのも2週間前であるため、詳細は記憶していないが、概ね以下の事柄が書いてあったと思う。


○英語は、目的によって、勉強の仕方が変わってくる。
○英語ができても、交渉やコミュニケーションは別。
○生きた英語を使うには、やはりその国へ行って話すべし。

以上です   

グローバルリーダーの条件 (単行本) 大前 研一 船川 淳志 (著)


船川淳志氏は、以前グロービスの講師をやっており、また、NHKの語学番組でも司会をやっていた。語学番組ではビジネス英語を行っていたが、あまり教え方がうまい印象はなかった。
この本のテーマは、グローバルなをどのように作るのかというものである。ただ英語ができるだけでは、グローバルリーダーにはなれない。必要な交渉力を持っていないとだめだということであった。英語も、ただしゃべれるだけでなく、ニュアンスがわからないと交渉などはできないともあった。
 船川氏が、大前氏に憧れて海外に出て行った話がいくつかでてきていた。また、この本で、イチローの話が出てきていたが、イチローは基本をかかさず行うところが、大前氏が好きだそうだ。大前氏も毎日500の記事をスクラップしており、最新の情報に常に耳を研ぎ澄ましているとのことであった。地味であはるが、基本を続けるものが勝つようなことも書いてあった。
また、とりあえず、踏み出すことの大切さも説いてあった。踏み出すことにより、芸域を広げる重要性を学ぶことが必要である。
もう、私も今年で41である。一歩踏み出す勇気が欲しい。

実戦!問題解決法 (文庫) 大前 研一 (著), 斎藤 顕一 (著)

いわゆる「ロジカルシンキング」本である
ここでは、PSA=プロブレムソルビング・アプローチと言う名前で、ロジカルシンキングの考え方を示している。
内容的には、斉藤嘉則氏の問題解決プロフェッショナル「思考と技術」の方が良いが、「マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック」よりかは、日本的で良かったかなと言う程度。

ここに書いてあったPSAの3つの原則と3つのステップを以下に述べる
<原則>
①全ての問題は解決できるという強い信念を持て
②常に「what if~(もし~だったら、どう考え、どう行動するか)」と考えよ
③原因と現象を混同するな。(5割以上のウェートを持っている原因は1つだけ存在する)
<実践ステップ>
①足して100になる質問で問題の原因をあぶりだす
②問題の本質が見えてきたら仮設をたてる
③仮説を実証するためデータを収集し説明する

具体的なやり方についてはいかのとおり
問題解決の意味の理解→自社を取り巻く環境を理解する→情報を効果的に集める→データをチャート化し、考える→フレームワークで整理して理解度を高める。

○問題解決の意味
○自社を取り巻く環境の理解~要は何なのか~
 ※何か変化がないか、絶えず注視しながら情報は集めること
 ・バードアイからタイガースアイへ
 ・まずは全体を理解する
 ・市場全体と簡単に読み取れる分類項目で市場の細部を見てみる
 ・競争環境もどうなっているのか平均値(全体像)を押さえてみる。
 ・自分の会社の状況を押さえてみる
○情報を効果的に集める

(記入未了)

マネー力 (PHPビジネス新書) (新書) 大前 研一 (著)


副題は「資産運用を磨くのは今がチャンス」とある。
いつの時代も「今がチャンス」というが、どの時代もうまくやった場合のみ成功するわけで、うまくやらなければ、大失敗してしまう。
私が、投資を始めたのは2000年頃からで、今から考えれば、ITバブルの崩壊の頃であった。信用取引で年間10億円を動かしていたこともあったが、うまくやれば大金持ちであったはずなんに・・・。
ここに書いてあるのは、
 ・ライフスタイルを変える→ウィークエンド住宅の薦め
 ・アメリカと関係の薄い国を探せ→ロシア、ユーロ、ブラジル、カナダ、カザフスタン、ウクライナ
 ・それでも住宅は成長エンジン→街並みが大切
 ・マネー力に不可欠なITと英語→いつも大前研一が言っていること。三種の神器
 ・資産形成は、長期運用、分散投資が基本→長期運用資産を増やす必要がある・・・
いつものことだが、大前研一の本は、自分の未熟さを知らしめてくれ、勉強になる。

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書) (新書) 河合 太介 (著), 高橋 克徳 (著), 永田 稔 (著)


副題は「なぜ社員同士で協力ができないのか」であった。
前から読みたいと思っていた本であったが、非常に興味深く読むことができた。
まさに、私が現在の職場に来て思うことであった。
例えば、前文にある会社の状況で当てはまることはというと
 ・何回頼んでも、誰もきちんと対応してくれない
 ・ランチタイムは社員同士ばかりつるんで、派遣社員やパート社員は蚊帳の外だ(社員と準社員が一緒にランチへ行くのを見たことがない)
・「おはよう」等の挨拶もなく。皆淡々と仕事をはじめる。
などが、当職場でもある事象だ。
原因として書いてあるのは、「成果主義と仕事の高度化がタコツボ化を進める」とのことであった。
仕事の定義を明確にしたため日本企業の特徴であった緩さが・遊びがなくなり社員間の壁を高くしていったとのことであったが、ある意味その通りであると思う。
ただ、一方で、成果主義等が進んだ国の企業全てが必ずしもそうであるということもないことから、企業文化の影響が大きいと思われる。
良い会社の例として、google、サイバーエージェント、ヨリタ歯科医院が上げられていたが、これらの企業に共通していると思われることは、仕事以外の共有の場の設定だ。よくコミュニケーションがとれた職場は、仕事以外でのコミュニケーションもよく取れていると思う。これらの企業がまさにそうであると思われる。
この本にある解決策「協力し合える組織をつくる」のポイントを最期に述べる。
 ・共有目標・価値観の共有化
 ・発言や参加の壁をつくらない
 ・特定の人にしかわからない状況をつくらない
 ・考えた異動と異動した人が損しない仕組みつくり
 ・インフォーマル活動の見直し。ポイントは面白いこと
 ・感謝、認知という重要性
これらのポイントに気をつけ、組織風土の改革をして行こう!