書評: 5月 2009

2009年5月18日月曜日

ぐるなび―「No.1サイト」への道 (単行本) 滝 久雄 (著)


ぐるなびを読んだ。
たまたま図書館で、うろうろしていると目に留まった作品だ。
偶然ではあるが、ちょうど、遊ぷらざのビジネスモデルを考えていたところなので、何かの縁を感じる。
滝久雄もしくはぐるなびと言う名称は、営業先での打ち合わせでよく聞く名前であったが、当初は、NKB社の余力で行った事業がたまたまあたった感があったが、実は、滝社長が、全身全霊をこめてつくった事業であるというのがよくわかった。
成功した秘訣は、俺なりに考えると以下のように総括される。
①新しいビジネスを立ち上げたいと言う強い信念があった。
②IT革命を一時的なものではなく革命であるととらえていた。
③ビジネスモデルを当初から単純且つ明確に持っていた。
④ディテイルに拘った。(今日の情熱大陸で、紀里谷和明が出演していたが、ディテールへの取り組みがすごかった)
HOTPEPPARミラクルストーリーというのも見たが、一致する点と一致しない点があるので、まとめてみた。
<共通点>
○飲食業マーケットの需要(25兆円)を確認して、事業を創造している。
○単なる広告ではなく、ソリューションビジネスとしてとらえている。
<差異>
○ぐるなび:ネットのみに資源投入し、紙媒体は使っていない。
○HOTPEPPAR:紙媒体を主としながら、ネットに参入。
<数値面>
○はじめたばかりの時は、1社3000円/月の広告業
○4年で1万店・・・収支トントン→フェーズ2のAE営業へ(アカウントエクゼクティヴ)ソリューション営業
○フェーズ3は旅関連、海外外食関連業者取引、飲食店の経営支援)
※詳細は、事業報告書で確認のこと

2009年5月8日金曜日

納棺夫日記 (文春文庫) (文庫) 青木 新門 (著)


納棺夫日記を読んだ。
やっくんのような感動はなかったが、仏教世界のことがいろいろ書いてあってためになった。

MBAの基本が面白いほどわかる本 (知りたいことがすぐわかる) (単行本) 池上 重輔 (著)


サイコムの副読本として、読んだ。MBAの基本が簡単にまとめられており、携帯版としては読みやすく良い書物だと思う。
本社のポイントを復習がてら以下に述べると
<思考法>
○目標から逆算して必要なプロセスを考えよう。→逆算思考
○論理的に理解し、論理的に伝えよう(演繹法、帰納法)→論理思考
○全体感とディテールのスパイラル、仮説と検証のスパイラルで思考を進化させる。→スパイラル思考
<経営戦略策定の5つのコツ>
マクロ・切り口・競争・トレードオフ・定量化
<ポーターのポジショニング論>
低コスト戦略(コストリーダーシップ)・差別化戦略・集中戦略
<マーケティング>
ターゲット顧客を特定し、製品・価格・チャネル・コミュニケーションを最適化すること
・環境分析
 PEST・3C・SWOT
・標的市場を選定
 セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング
・4Pの最適化
<組織戦略のポイント>
・組織全体のバランス
・人の動機付けと刺激
・自分自身を知る
<リーダーシップの類型>
・指示的リーダーシップ
・説得的リーダーシップ
・相談的リーダーシップ
・委任的リーダーシップ
<ブランドマネジメント>
・ブランドの意義
 最低限の品質保証と満足度の向上
・一貫性
 製品サービスの一貫性・歴史を通じての一貫性・国をまたがる一貫性